「おいっ、遅いし。
てか、なんで返信しないんだよ。」

雪がそこにはいた。

長いこと待っていたのか頬がいつも以上に
赤かった。

「あっ、ごめん。
仕事中は携帯開かないんだ。
てか、なんでいるの?」

そう聞くと、雪は僕にヘルメットを渡した。

「えっ?」

僕が驚いていると、

「後ろに乗って。」 と言ってきた。

僕は言われるがまま、後ろに乗ると

「じゃあ、出発進行! ちゃんと捕まって!」

そう言って、僕の腕を自分の腰に
まわさせた。