惑星(ほし)が僕らを結ぶから

僕たちも就職について考え始めなければ
いけない時期になっていた。

「なぁー、星矢ー
お前どこに就職するのー?」
宏介が聞いてきた。

「うーん、まだわかんない。」

「まじかよ。」

「そういう宏介はどうなんだよ。」

「俺は銀行とかかなって思ってるけど。」

「そっか。」

宏介でも、しっかり考えてるんだと思うと不安になった。

「てか、もうすぐクリスマスだし!
あーぁ、俺はクリスマスの日まで塾かよ。」

「ははっ、ご愁傷様」

「いやいや、星矢お前もだから!」

「えっ、まじか。
まぁ、いいか。どうせ予定無いし。」

「えっ、星矢が予定無いとかあるんだ。」

そういえば、大学入ってからのクリスマスは毎年、予定があったけ…