いつの間にか寝ていたらしい。

昨日は千秋と別れた後、そのまま帰宅し、
例のメールに対して返事を書いた。

その後はよく覚えていないが、
ぐだぐだしている間に机に突っ伏したまま
寝てしまい、気づいたら朝というわけだ。



新着メールをチェックすると、
柊いずみからの返事が届いていた。




こんにちは。

お返事ありがとうございます。
ご心配おかけしてすいません。
御察しの通り、私は来月ここを離れる予定なのです。
離れる前に一度と思ったのですが、
こればかりはどうしようもないですから。
こんな見ず知らずの私の話を聞いていただけでも本当に感謝しています。
ありがとうございました。





「というわけだ。これでこの話ももう終わりだな。」

昼下がり、遥さんの店に来ていた。

「ん～、そうですね。仕方ないですけど。」

今回ばかりは千秋も納得している感じであった、が。