………なんて恋愛小説の主人公でもない。


本当にどこにでもいる平々凡々の地味な私。


そんな私の日常はものすごく平穏だ。


いや正確には、平穏"だった"。

「優愛ちゃんが好きです。
俺と付き合ってくーださいっ」


「お断りします。他をあたってください」


視線を本に向けたままハッキリと答える。


「冷たいなー俺泣いちゃうよ?」