隣の転校生。

「…ってか挨拶し…」


沙耶が言いかけた時、


「そこ!さっきから喋らない!」


「…はーい」


沙耶がてへっ。と私にウインクする。


なんだ今のっ!女子力!!!


「…全く。中沢さん、〝後で〟西山君のこと、話してあげてね。あとHRで話したことも」


「はーい。」


「じゃあ、HR終わります、日直、号令」


「きりーつ。れい。ちゃくせきー」


「ありがとうございましたー」


キーンコーンカーンコーン。いいタイミングのチャイムだ。


「で、で、沙耶、教えて?HRの内容とか!」


「あ、そうそう。まず転校生の名前は西山 翔太 君。(にしやましょうた) なんかね、わけあって外国いってたらしーけど、こっちにもどってきたみたいよ」


「わけ?」


「そーそ。でも内容までは教えてくれなかったんだよねー」