隣の転校生。

転校生がくると、早めに朝会がひらかれ紹介されるのだが、校庭に誰もいないのをみると、
もう終わったのだろう。


…やばいな……


なにしろ小学校のころから皆勤なのだ…些細なことだが、ちょっぴり悔しい。


ガラララララっ!


やっぱりもうHRやってたか…


皆の視線が私にあつまる。


「朱?!遅刻なんて珍しいね?!」


沙耶がさけぶ。 いやいや私いないの気づかなかったの?!


「…神谷(かみや)、なぜ遅刻したんだ?」


「…っえっと…その…」


「なんだ?早くいえ」


「…ねぼうしました……」


みんながどっと笑う。


うわっ、こういうの超はすかしいんですけど…


「わかった。はやく席につけ。」


「はい…」