「…っはあっ…はあっ、はぁっ」 立ち止まる暇もないのに…! こんな時の赤信号はこれ以上ないくらいにうざったい。 タララララララ〜♪ …あれ?信号の音楽が変わった…? …なんだろう。懐かしいな…。 「…あっ、いけない、学校、学校!」 変な気持ちをふりはらい、また全力で走る。 (…っ!見えた!) そろそろ足が痛い、というところで門をくぐる。 いぬばしりを走りながら時計を確認する。 …8時28分…! (学校、近くでよかった…!) 下駄箱ですぐ上履きにはきかえると、3-4を目指してまた走る。