記憶がない。死んだ理由もわからない。死んだのかどうかもわからない。
気がついたら私は男の胸ぐらを掴んでいた。

「こんなこといきなり言われても理解できるわけないじゃない!記憶を返して!」

「「やめてください!」」

いきなり大声が聞こえて振り返るとそこには私と同じくらいの歳の男が立っていた。

「貴方誰?」

「実は僕も気がついたらここにいて…でも争いはやめてください。」