「ようやく目を覚ましたか…。」

頭に輪っか、綺麗な羽、宙に浮かんでいる足。
そこには若い男性の天使のような物体が浮かんでいた。

「あ、あなたは誰なの?」

天使のような物体は答えた。

「私は死んだ人を今後の人生へ導く天使だ。お前の人生を導きに来た。」

「なんですって?死んだひと?冗談じゃない。私は死んでなんかいないわ。」

こいつは一体何を言っているの。私は今こうして生きている。
私を騙そうとしても無駄よ。