おそらくその頃、私はお墓の中だから。

 返事が出来ない代わりに、ニコッと微笑んで返した。

「じゃあさ、紫苑ちゃん、僕のこと、これから名前で呼んで?」

 それくらいなら、出来る。

「じゃ、言うよ。」

「おー。」