八のお城に住むことになって、1日たった。


八のお城は、私のお城よりか倍以上の広さだった。



しかも、今は、そんな広いお城に1人で暮らしてるんだって。






「りーんご」



「なに?」


「林檎、」



「だからなによ」



八の方を向くと、







「へへっ、なんでもない」





「……」





ニコニコ笑いながら、居間を出ていった八。





ほんと、なにがしたいんだか。




……なんで、八は、こんな広いお城に1人で暮らしてるのだろう。





普通なら、両親がいるはずなのに。