「もし、部屋が嫌ならキミだけの部屋をつくるよ」
うん、そうしてくれるとありがたい。
なんて、心に思いながら、私は、彼に問いかけた。
「ここは、八1人で住んでるわけないよね?」
八にそう聞くと、八の目はキラキラと輝いた。
まるで、欲しかったおもちゃを買って貰えた子供のような。
「今、八ってよんでくれたね!」
「え?あ、うん……?」
八のことを呼んだだけなのに、なんでそんなキラキラした目をしているのだろう。
「嬉しい!」
……八って、ちょっといや、ちょっとではないけど、抜けてるけど、根はめっちゃ優しいいい人なんだな。
「…………八、しばらくここに住ませてほしい
」
「!
もちろん、喜んで!」
その日から私は、八のお城に住むことになった。


