「あ〜ぁ 素敵な恋がしたいなぁ」

「うげ…」

「『うげ…』ってなんだお!!酷くない!?」

「いやいや、素敵な恋って、あんたには無理でしょ」

友達の恋愛願望やらを聞かされている私。

「ちょ、李娃!!そんなはっきり言わなくてもよくない!?」

「ごめごめ」

「絶対思ってない…」

「あ、バレた?」

「…ばか李娃」

バカって言われちゃったな。

「おーい。そこの2人。早く帰ってくれないか?先生な、今日教室の鍵当番なんだよ」

私のクラスの担任をしている、針田先生(ハリセン)がそう言った。

「えー。ハリセン〜。鍵かけてはやく帰りたいだけじゃーん」

「そうだ。はやく帰りたいんだ。だから、お前達が教室からでてくれたら、俺は帰れる。だから帰ってくれ^^」

「はは。仕方ないですね〜。李娃、帰ろ」

「うん」

涼華は私の鞄も持って、廊下に出た。

「ほら、帰ろ?鞄持ってあげるから駅前のパフェ奢ってよ」