彼女が同じクラスだとわかったとき、今までいるのかどうかすら考えたことのなかった神様の存在を、少し信じてみようと思った。


澪(ミオ)。それが君の名前だった。
少しつり目の大きな瞳が印象的だった。


澪の醸し出す雰囲気は、同い年の僕たちとはかけ離れた、とても大人びたものだった。


教室の一番窓側で、前から二番目に座る君を。いつからだろう。気が付くと僕は目で追っていたんだ。



君を知りたい。
――澪、君のことを教えて?