あれから1時間

やっと幸花は口を開いた

幸花「今日はお母さん達の命日なの」

耕太「え・・・」

幸花「お母さん達は6年前の今日私のピアノの発表会を見ようとして車に乗って移動してる途中に事故にあってそのまま死んでしまった」

空を見ながらゆっくり話していく幸花

耕太なんにも言うことが出来なかった

幸花「あの日、お父さんもお母さんも仕事で来れなかった。だけど朝からわがままを言って私が泣いてそれでまだ小さかった妹をおばさんの家に預けて私のところに向かう途中に事故にあった」

耕太「・・・」

幸花「あの日、あの日私がわがまま言わなかったらお母さん達はまだ生きてたかもしれないのに」

そう言って泣きながらしゃがみこんだ幸花