“笑美ちゃん”




え?



顔を上げたらいつの間にか、目の前には
藤堂さんがいる。



「そんなに考えこまないで?ね?
可愛い顔が台無しだよ?」


「と、藤堂さん…?」


「大丈夫だよ。笑美ちゃんは笑美ちゃん
らしくしてればそれだけで。
自分に自信を持って!」


優しく笑った藤堂さんはわたしの頭を
ぽんぽんって撫でてくれる。


「藤堂さん…わたし…え?」




突然、わたしの足元が暗くなって
暗闇に落ちていく。


藤堂さんが遠ざかっていく…



やだ、


やだよ





「藤堂さーーーん!!」