夢じゃなくて




「あ、あの!」


振り返って呼べば、イケメンは
驚いたように振り返った。



「…はい?」



…うわぁ、緊張する…顔見れない…!

目、合わせられない…!


「あ、あの、このボールペン…
あなたのじゃないですか…?」


かばんからハンカチに包んだボールペン
を取り出して見せる。



「…え!これ、俺の…探してたんです!」


「ほ、本当ですか…!?良かった…」



はぁ…とりあえず、安心した…

大切な物みたいだし、返せて良かった。