紹介が遅れちゃった!
野々宮 苺 です
名前の通り好きな食べ物はいちご!
あ、制服に着替えてる私をブツブツ言いながらドアの向こうで待ってるのは
金沢 龍君 私の幼馴染みであり彼氏
龍君は優しくてふわっとした茶色い髪の毛でとにかくかっこいい
「龍君、終わった~!髪やってっ!」
「はいはい 今日はどんな髪型にしますか?お姫様」
「お、お姫様?!」
「ははっ 今日はふたつ結びだよ」
器用に結ばれていく私の髪
ほんと龍君はすごいな~
「龍くーん? 苺ー? 朝ごはん早く食べちゃいなさい」
ここは2階
階段を上がったり下りたりするのは私の身体には負担が大きい
1階にはリビングとキッチンと客間しかないからしょうがない
ママは私を安全に下ろす自信はないらしい
だから龍君が毎日だっこして1階に連れてってくれる
少しでも龍君が楽になるように
「1回家に帰るのも面倒くさいでしょ? うちでご飯食べてって」
とママが言って朝ご飯も一緒に食べている
「あ、柚香さん(苺の母) さっき苺発作がありました」
「え?!通りで遅いわけだと…大丈夫だった?」
もう…言わなくていいのにぃ
「…うん。龍君が居てくれたし」
「龍君ありがとね」
「いえ 彼氏ですから 」
スマートにそんな事を言う龍君…かっこいい~!
なんて考えてる私にはニヤニヤしながら見てるママは見えなかった
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「ふぅ…もういい」
半分くらい食べたところで止まった私のお箸
「うん、これくらいならOK!頑張ったね」
褒めてくれたのはお兄ちゃんであり主治医の棗(なつめ)君
今は10月
私は季節の変わり目に弱い
食欲が落ちやすいので朝は棗君、昼は龍君、夜はママにご飯チェックをしてもらってる
棗君曰く私はご飯食べれないの隠すから
らしい
薬を飲んで少しのんびりしていたら
「…苺 もう7時半だよ もう行こうか」
「うん!龍君」
