朝?
なんか まぶしぃ
「苺 朝だよ?カーテン開けたからね」
「りゅーくん?おはょ…あさ?」
ぼんやりとしている頭
「うん 朝!ほんと朝弱いな~」
はぁう
大きな欠伸をした私は両手を伸ばす
「だっこ~」
そう言うと優しい龍君はだっこをしてくれる
ギュッ
龍君の体温を感じられる朝のこの時間は私の1番安心する時間
が、そんな時間も長くは続かない
「ケホッ…コホッコホッ りゅケホッヒューくん…」
身体が弱い私は朝起きた時たまに喘息の発作が起きる
「喘息?苺 深呼吸だよ ほら吸入ゆっくり吸ってごらん?」
朝の発作は久しぶり
龍君の「すーはー」に合わせて私も深呼吸
「苺 上手 ほら すーはーすーはー」
「…スゥー コホッ スゥーハァー 」
「びっくりしちゃったね 」
私の背中を優しくなでて落ち着かせてくれる龍君
「グスッ りゅっグスッくん」
朝起きた瞬間何がなんだかわからない私
「もう大丈夫だよ」
龍君の声はとっても落ち着く…
しばらくして龍君は言った
「今日は学校お休みしようか」
え?そんなのいやだよ…
「龍君は学校でしょ?私龍君いないとやだ…私も行く。」
そう言うと困ったような顔をする龍君
「じゃあ熱測ってみて?」
ピピッ
『37.3℃』
微妙…
「ダメ?」
ちょっと身体は重いんだけど龍君と離れるのは嫌だ
「…今より具合悪くなったらちゃんと言える?」
「言える!」
「ちょっと喘息酷かったし 行かせて大丈夫なのか?ブツブツ…」