5話  2度目の帰り道。


「こらー、お前等!!何勝手に使って

 んだー!」


「やべー!みんな逃げろ〜~」


楽しいな。



「はぁはぁ、やべー、許可証出して

 無かったね〜」


「あっ、忘れてた〜!!」


「まぁ、いーんじゃね?かえろーぜ。」


2度目のさゆやくんのかえろーぜ。



『うん!!』


「私の家、こっちだから!ゆいをちゃ

 んと送ってってね~!!」


あっ、そうだ。私の家と逆なんだ。


「じゃ、俺送ってくよ!」


さゆやくん、さすがファンがいるはず
紳士的。



「いーよ!」



「だーめ。女の子なんだから!」



「はいはい。」


うわー、さきも言われ慣れてるから
赤面症なのに赤面しないね。


「じゃあ、私も、こっちから帰るね

 さゆーや!まてー!」


あっそっか、兄妹だもんね。

「じゃ、帰るか。」


なつめくんと2人か、


「うん!」




「あのさ、お前なんでちっこいのに

 あんな、とべんの??」


ちっこい…


「うーん、私は跳ぼうよりも見ようと

 してる!」


「みよう??」


「うん!まぁ、跳ぼう、浮こうとかいう人

 もいるけど。ほら、さきもさ、風と走る

 って言ってたでしょ!そんな感じ!」



「それで、見る?俺と、勝負した時何を

 みたの?」



「あー、私はいつも飛ぶときの上から

 の景色をみてる!」



「景色…」



「うん、綺麗なの、一瞬しか見れない景色

 高さが違えば、景色も違う。」


「最高だよ!!」




「そうか〜じゃあ俺は、なんだろう。」


「なつめくんは、なんのために跳ぶの?」
 


「俺は、約束のため。」


約束…


「さゆやもある子と約束した。だから

 跳ぶ。」



「そーなんだ。」




「あ、さきってこさ、走る専門?」


「んーん、推薦は高飛び。でも跳べなく

 なったの。」



「えっ、」


やべ、これ以上は言えない。


「じゃ!もう、目の前家だから!

 なつめくんバイバイ!」


「おう。」


そういって、手を振ってくれた。















〜~〜~さきversion〜~〜~



「さゆやに『女の子なんだから!』って

 言われて照れないなんて…」


まぁ、普通照れるか。さゆもてそう
だし。



「まぁね。笑」


「さきちゃん、もてるでしょ!」


「いやいや!もてないよ!」


「いや、モテるよ〜!!絶対!」

はぁ、めんど。



「ね、明日、月曜日みんなでカフェ

 いこーぜー!」


カフェ♡甘いの大好き♡


「いくー!カフェ!」


「あ、もう家だ!バイバイ!」


「1つ!冬宙さん、高飛びだよね。」


「えっ、さゆ」


その言葉の途中で、


「じゃ、冬宙さんバイバーイ!」



なんで、なんで、高飛びって…