2度目の初恋



4話  もしかして



「ゆい!どーしたの!?直接話したい
 なんて。」


「ごめん、なんか、グルグルして。」


さきはキョトンとした顔で私を見る。




「まぁ、迷ったときは跳ぼう!

 いつもゆい迷ったら跳んでるじゃん!」



さき…そうだ、ね。
そして、学校までいった。その間さきは
悩みの話題のことに触れないでくれた。



「ついたー!うちらズボンだし、いーよね」


タッタンタタンタ


『バフッ』


今日も綺麗な景色。

いつもと変わらない景色。



「きっもちいいーーーー!」



さきは50mを走っていた。
風を切ってとても気持ちよさそう。


「ふぅ、涼しい。」


と、言いさきはこっちを見た。


「さーて、今日はどーしたのかなぁ??」


さきはいつも私に跳ぶ時間をくれる。
私にとってそれは決心でもある。






「実は…」

昨日のことをジーックリ話した。


「そっか。でもさ、なんか変だとしても、

 楽しかったならいーんじゃない?

 ママの電話だって、違う事かもしれない

 じゃん!」



「そーだね!ありがとうさき!言ったら

 楽になった!!」


「いーよ!」


さきはいいやつだ。 
性格良し。そして美人。まさに完璧。
私はそんなさきがだーい好き♡


『プルルルルプルルプル』


急なコールにビックリしてすぐに出た。

「はい!えれなちゃん!どーしたの!?」

「ゆいちゃーん!今どこにいるー?」


「学校!」


「今、近くにいるんだけど行っていい??」


今から!?!?

「いーけど、」

「やった!すぐいく!」

「まっ」

『ブチッ』



さきのこと言えてない……



「ゆい、スピーカーになってるよ。

 私えれなちゃん達みたいな!」


「さき…」


つくづくさきには感謝だ。


『プップー!がちゃ』


車…!?



「えれなちゃん!?」


「ゆいちゃーん!突然ごめんね!」


「ゆいちゃんちょっと、まってて。」


えれなちゃんはそう言って、校門
のとこえ言った。


『ダダダダダダダ』


なんの音ー!?




『ピッ、ピッ』


「なつめ12.3、さゆや12.5」


「くっそー、なつめに負けた!!」



「ふん、俺がさゆやに負けるわけねー」


競争してたんだ…すご…


「2人共はやいの?」


さき!


『だれ?』


「あっ、私ゆいの友達!冬宙さき」
         (ふゆら)



「冬宙さんね、よろしく!

 俺、さゆや!さゆってよんで〜」



「私、えれな!よろしくさきちゃん!」



「俺、秋野なつめよろしく。」



「よろしく!で、2人共はやいの??」



さき〜ライバル見つけようとする癖
直さなきゃね笑笑


「おう!」


「ゆいより?」


「さき、私達勝負してないよ!」


「そうなの!急にごめんなさい!あっ、
 
 よろしく!ごめんね、つい部活の

 癖が…笑」


「すげーじゃん!」




「そんなこと、ないよ!」

さき照れてる!赤面症だしね。



「でも、風と一緒に走るのは楽しい!」


さき!可愛い〜~!



「なんかさ、さゆってさ、子犬みたい!」


「ぷっ」

なつめくんが吹いた!



「さきちゃん!いい、いい性格してる笑」


「えー俺、そんなー犬!?」



「えっなんかごめん笑」



「さき笑!さすが天然!」


「ゆいまで〜~」