「内緒にしたまま付き合ってたんだけど、段々悪化してきてさ……余命まで言われたの。
それを聞いて、彼に悲しい思いをさせたくなかった。
本当に大好きだったから……彼に辛い思いをさせたくなくて、一方的だったけど…別れた。もちろん、余命の事は内緒でね」


「それなのに何でそいつは来たんだ?」


「よく分かんないんだけど、私が入院して一週間後くらいに……彼が来たの。
その時、全て話した。
彼は私のために、涙を流してくれた。
私は、他の子を幸せにしてあげてって言ったら……嫌だって言ってくれたの。

でも、彼には未来があるから……幸せになって欲しいから、最後のお願いって言って……説得したの」