そんなことを思いながら、お葬式を見届けた。

見届けた後、名残惜しさもあったがその場を去り優空の家に行く為、建物やいろんなものに透ける体でバスに乗る。

すると、ニコが思い出したかのように手をポンとして話し出す。



｢そうそう。大事なことを言い忘れていたわ」



優空は何の事かわからず首を傾げる。



｢あのね、私は死んだ人を成仏させるって言ったんだけど…それは死んでから一ヶ月以内なの」


｢……できなかったら、どうなるんですか？」


｢もし、一ヶ月以内でできなかったら……その想いとかが残ったままあの世に行かなきゃいけない」