私の右手の新聞を読むようにと促される。

【1998年9月25日木曜日発行】

18年前の記事…?ここになにかあるのかな?

「随分、古い記事ですよね?この記事、私読む必要ありますか?」


私がその人に聞くとその人は少し苦しそうにしながら、私の質問に質問で返してきた。


「その日付、見覚えない?」

見覚えないって聞かれてもね〜……


私の誕生日の翌日ぐらいしか思い浮かばないんだけど、何かあったのかな?

「私の誕生日の翌日ってことくらいかな?それくらいしか思い浮かばないんだけど…」


そう答えるとその人はため息をついて、呆れたような顔をした。


『はあ…… そうじゃなくてさ、いなくなった人とかいないの?別にあんたのことは聞いてないから。』

うわっっ。いきなり無愛想になった!

てか、なに?どういうこと?


いなくなった人… ってまさか!