【完結】プラスマイナスゼロ

「それは、お母さんが轢き逃げしたから。そうだよね?」

私がそう言うと、お母さんはまだ言い訳しようとしたから私はその言葉を遮った。

『それはっっ!!「言い訳しても無駄だよ。お母さんは信じないかもしれないけど、私42年前行ってきたから。」』

そう言うと、お母さんは崩れ落ちた。でもその目から涙は落ちていなかった。

『しょうがなかったのよぉぉ〜。無免許で運転させたのは、あの人なんだから!!』

まだ言い訳する私の母に呆れた。怒りに言葉を任せて、私に口を開いた。

「人のせいにしないで!!和也さんにそんなことは、言われてないはずだよ!!だって、和也さんは事故を起こした後、謝りに行ったんだから。」