「後輩に気遣いしてもらうの、なんか恥ずかしいな〜。でもありがとう!これすごく欲しかったからさ!えっとさ、これ、いくらだったの?」


そう聞くと花ちゃんは、


「あ、お金の方は大丈夫ですよ!これ私から先輩への日頃の感謝を込めた、クリスマスプレゼントです!」

ビックリしたけど、後輩にそんなことさせるわけにはいかないし、


「花ちゃん、ありがとう。でもそんなことさせて、悪いから気持ちだけ受け取っておくね!」


と遠慮したつもりが、それでも対抗してくる。


「悪いなんてそんな!先輩にはいつもお世話になってますから、気持ちも靴も受け取ってください!」


なんかすごいセリフで返され、しかも顔可愛いから、断ることなんて選択肢はもう封じられた。

「花ちゃん、本当にありがとう!じゃあお言葉に甘えて、受け取るね!
これ可愛いから、履いて帰っちゃうね。じゃあまた明日。」

気に入ったので履いて帰ることにした。花ちゃんに軽く挨拶した。

すると花ちゃんも返してきた。

「先輩似合ってますけど、ヒール高いので転ばないように気をつけてくださいね!ではまたー!」