私は少し不安になってきた。本当は、私ハヤトのこと全然知らなかったのかもしれないな〜。まあでも当たり前だよね。私がハヤトに、出逢ったのは一昨日だから。

朝からそんなことを考えていたせいか、気分が浮かないまま下に降りて、朝ごはんを口にした。

あまりご飯が喉を通らないまま、軽く準備して外に出た。重い足取りで東京駅へ向かった。

『ここでーす。 今日は遅刻しなかったな』

そんな風に、バカにされても元気があまりないが、ハヤトには無理して笑った。

「私だってそんなに年中遅刻しませんからー！！」

そう答えると彼は、

『そうか。じゃあ行くぞ。』