家に着く頃には、私の息はあがっていた。私は急いで家に入って、靴を脱ぎ捨てて走ってリビングのドアを開けて、

「はぁ、はぁ!ただいま!!」

『あら、遅かったわね。まあ、26にもなってクリスマスイブになにも予定が入ってない方がおかしいわね。ふふ』

私が急いで帰った割には、あまり心配してなさそう。

チェッ、歩いて帰って来ればよかった。
そう思いながら、階段を上って自分の部屋に向かう。さっき整理したメモにもう一度目を通す。

「あの人じゃないなら、誰なんだろう? まあ、明日行くんだし今日は、寝て休もう!」

私はそう呟き、寝ることにした。