やったー!結構見えてきた。あとは、明日42年前に行って助けるだけ。

「ウワッ!いったー!」

前から来た衝撃に耐えられず、前を見ると相手も後ろに倒れこんでいた。そこ倒れていたのは今から私が会いに行く人だった。その相手は、

『ごめんなさーい!歩きスマホなんてしてるから、私、ぶつかっちゃって。』

どうやら暗闇で相手は私に気づいてないみたい。ぶつかられた時も、変な声だったしね。私は少し、その相手から遠ざかり、お互いに存在が見えなくなったところで、話を始めた。