「そこで、お話ししましょう。」

私は、近くにあったボロボロのテーブルと椅子を指差した。そして、早速、

「じゃあお先に、お名前は?」

私が早口で問うと彼らは怯えながら、フードを取り

『じゃあ、わたくし紹介します。まず最初に僕が、香川太陽。その隣が、野村照史。最後に端にいるのが、中西涼。全員37歳です。』

彼らの名前を聞くと私はすぐに、
「ありがとうございます。では早速香川さん、24年前、なにがあったんですか?そして今回放火した理由はなんですか?なんで関係ない人が死ななきゃいけなかったんですか?」

私は、落ち着きがなく立て続けに三人質問した。あまりにも落ち着きがなく、ハヤトにも

『あかり、落ち着け。真実までは、あと少しだ。』

注意された。そしてついに、香川さんが口を開いた。