意識が回復すると、また同じところで目が覚めた。
もう2回目なので慣れた。珍しく、ハヤトも起きていた。でもやっぱりハヤトは、一緒にはいかないらしい。

「なんで一緒に行かないんだろ?」

またもや不思議に思いながら、今度は裏口から回ることにした。それでも、犯人たちはもう灯油をまきおわっていた。
止めに行こうとしたが、慣れないヒールの靴のせいで私は、転んでしまった。

「いったぁぁー」

転んだ私の膝からは、血が流れていた。

そうこうしているうちに、火は全部屋に回ってしまってまたもや、同じ会話が聞こえてきた。