入り口に向かって歩いていると、ハヤトが

『俺、無理。行かない。』

え、なんで?せっかく来たのに…

「え?なんで、行かないの?せっかく来たんだよ?」

『いいから。いいから。俺眠いし。寝てるよそこで。』

「ふーん。まぁ、いいや。分かった。じゃあ、待っててね!」

なんか様子がおかしかったが、あんまり何か言って不機嫌になられても困るから、納得しておいた。

「なにがあったんだろ…まあいっか…」

そんな独り言をこぼして歩いていた。