〜あかりside〜


『みづきね!あかりのたんじょうびおいわいしたいからおうちいくね!だからさ、かならずまっててね!』


はぁ… 美月…
どこにいったの?


約束通りアノ日から18年間、待ってたのに。


もしかしたら、もう、美月は……


は!ダメだよ、ダメ!


クリスマスが近づいてるんだから明るくいかないと、明るく!


広場にはクリスマスツリーが光り輝いていて、周りもクリスマスモードに変わっている。


子供と一緒にプレゼントを選んであげているお父さん、お母さん。大勢で遊びに来ている女子高生。


そんな中に、高橋あかり、26歳、アラサーの女が立っていると思うと、恥ずかしい。


「よし!明日に仕事に備えて、靴買って早く家に帰ろう!」


時間を持て余してた私は、自分の働いている靴屋に向かった。