【完結】プラスマイナスゼロ



「ほら言ったでしょ?転ぶって。これで信じた?」


あぁ!もう悔しい!確かに転ぶとは言われてたけどさ… 足くじいたし最悪……


「もう分かりました!未来が見えるんですね!信じますから、どういう風に助けるんだかいい加減教えてくれませんかね?」

私はイライラしながら聞くと、相手は冷静に答えてきた。明らかにバカにしたような挑発したようなトーンで。


「そう焦らずに。イライラせずに。ね?」


とか言うから、またムカつく!もうコイツなに!?


「で!?どうやっていくの?」


思い切りスルーして方法を聞くと、やっと教えてくれた。


「事件のあった18年前に行くんだ。ただの事故だったら諦めがつく。
だが、おそらくあれは事件だ。何者かが逃げていくところを見たんだ。」