嘘だ…嘘…うそだ

「嘘だぁぁぁーー!なんで?なんでよ!美月ー!なんで!」


私は人の目も気にせずに、その場に崩れ落ちた。その気持ちをそのまま表すかのように、雪が降り始めた。


「俺はそのなんでかを知りたかったから、お前をずっと探してたんだよ。お前なら…… 大丈夫なはずだから。おまえ、そいつを助けたいか?』


なんかこの人、またわけの分からないことを言い出した。


私を探してた?何のために?なんで大丈夫なの?助けられるの?それならもう決意した。


「たとえ、命にかえても!!助けられるなら私は美月を助けたい!」


私がそう言うと、その人は口角をあげて、口を開いた。


『そうか…命にかえてもか…… いい覚悟だ。
じゃあ、教えてやるよ。どうしたら助けられるか』