キミが好きなのは俺

「そっか、ありがとうね。付き合ってくれて。」



健一さんの声は空気混じりの、とても優しい声だった。




「こちらこそ、ありがとうございます。」



「ハハッ。じゃあ、明日14時ごろ迎えに行くね。

お家ってどこらへんにある?」



「え・・・迎えに来てくれるんですか?」



「うん。もちろん。」




健一さんって、車持ってたっけ…?




お花見行ったときはかずさんの運転だったし



この間プラネタリウムに行ったときは電車を使った。





だからてっきり、健一さんは運転できない人だと思い込んでいた。




「あ…えっと、大学の正面門から真っ直ぐ進んで
2つ目の交差点を左に曲がった後

ずっと直進していくと
左手にコンビニがあるので…。


その目の前のマンションがお家です。」



「なるほどね、了解した。

じゃあマンションの前に車停めて待ってるね。」



「わざわざありがとうございます。」



「いーえ。

あ、明日ブランケットとか
何か羽織ったりできるもの持ってきてね。」