キミが好きなのは俺

いつも健一さんは



私よりも低い位置から、私に気を遣ってくれている。




そういう、さりげなく気遣いができる健一さんは



やっぱり大人で、紳士だ。




「…分かりました。」



健一さんがここまで誘ってくれた上に


実はかずさんの頼みでもあったなら




きっと明日の部活も休んでほしいとかずさんは思っている。





健一さんのために、かずさんのために



私ができることはきっと




健一さんのお誘いに答えることしかない。





それに今、健一さんのお誘いを受け入れて



心がスーッと落ち着いて



どこかでほっとしている自分がいる。





確かに、部活には行きたい



部員のみんなにも会いたいし



一緒に練習に参加したい。




だけどやっぱり



部活に所属していて、マネージャーという立場がそうさせているも事実で。





しかも、今の私が、熱量の大きいみんなの中で




ちゃんと笑顔で声出ししたり


プレーヤーのことを見てあげられたりするか



不安に思うところもあった。