「本当はこんなこと言わずに誘いたかったんだけど
陽菜ちゃん部活に行くって言ったから、かずの言う通りだなって。
陽菜ちゃんはいい子なんだね。」
「・・・。」
「まぁ、かずに言われなくても、おれも知ってたけどね。
陽菜ちゃんがいい子だって。」
優しく健一さんは笑っていた。
「私、いい子なんかじゃ、ないですよ。」
今だって、健一さんが私のためを思ってしてくれたお誘いを
私は断ろうとしていて
学校で声をかけてくれた時だって、失礼な態度を取ってしまった。
そんな私が、いい子なわけがない。
「そんなことないよ。
だって、陽菜ちゃんは自分のことより
部活のみんなのことを考えているでしょ。
人のことを思って何かをするって
簡単にできることじゃないんだよね。」

