かずさんは私の肩から手を離すと
今度はその手を自分の頭の後ろで組んで、いつもの明るい声でそう言った。
「・・・え?」
「どうせ明日から連休で学校休みだし
マネージャーはいつも頑張ってくれてるから
部活はオフにしてやる。
キャプテン命令な。」
ニコッと笑うかずさん。
急に雰囲気を変えて、少し戸惑ってしまう。
きっと、さっきから私の表情はあまり変わってないと思うけど。
「考えられないときはさ、無理して考えるものじゃねーよ。
そういう時は、いったん何も考えず、休むに徹する。
で、何日か経っても考えられない状態が続くんだったら
今度は外に出て、いろんな楽しいこととか面白いことを経験する。
そうやって
休んだり
外から刺激貰ったりして
自分と少しずつ向き合っていけばいいと思うぜ。」
「・・・。」
「途中で部活に来たくなったら、いつでも来ていいし。
だけど、今日と明日明後日は絶対休めよ。
もし来たら速攻帰すからな。」
ハハハ、とかずさんはキラキラした顔で笑っている。

