キミが好きなのは俺


「陽菜、ちゃんときれいにしてたんだね。」


亜紀ちゃんは、私の部屋の中をぐるりと見渡していた。



「その言い方、なんかひどいよっ。」


まるで、私は片付けができない子だって言われているみたい。



「まぁ、まだ引っ越してそんなに経ってないもんね~。」


納得したようにふむふむと言いながら、亜紀ちゃんはテーブルの奥側に座った。




亜紀ちゃんってば、私のことまたバカにしてるよ。



「お菓子入れるお皿いる?」



「いや、そのまま食べたらいいんじゃない?」



「じゃあコップだけ持ってくね。」




私はキッチンから、2つセットのプラスチックのコップを持っていこうと、それらを手に取った。





「あ…やっぱりマグカップにしよう。」



先ほど手に持ったプラスチックのコップを元の場所に戻し


すでに洗って置いてあったマグカップを一つだけ亜紀ちゃんの所へ持って行く。