「亜紀ちゃん、おはよう。」
「おはよう陽菜。」
すでに1コマの授業は始まっており、私は小さな声で亜紀ちゃんに挨拶をした。
亜紀ちゃんは、少しだけ私に顔を向けてあいさつを返してくれたけど
すぐに前を見て授業を聞き始めた。
私は、亜紀ちゃんに迷惑がかからないように、そうっと亜紀ちゃんの隣の席に座る。
とりあえず、カバンから筆箱とルーズリーフをを取り出して、教授の話をメモする準備はした。
だけど、集中力は長く続かなくて。
優くんや健一さんに対する自分の気持ちの答えを探したり、それに疲れてぼーっとしたり
時々教授が力を入れて話している内容をメモしたりして、90分を過ごした。
~♪~♬~♬~♪~
「陽菜、大丈夫?」
チャイムが鳴り、亜紀ちゃんは荷物を片付けながら私に話しかけた。
「え?」
「授業聞いてると思ったら、ぼーっとしたり、ため息ついたりしてるし。何かあった?」
あ…私ため息までついてたんだ。
自分では全く気付いていなかったから、無意識に出ちゃってたんだ…。

