次の日の朝。
深夜から降り出した、窓を叩きつける程の大雨は止んでいて
雲一つなく晴れた綺麗な青空には、虹がかかっていた。
カーテンを開け、窓から見える青空と虹。
そのおかげで、不思議と心は前向きな気持ちになれた。
「…今日、亜紀ちゃんに相談しよう…。」
昨日はあれから、自分で何も考えることができなくて、気持ちの整理をすることはできなかった。
優くんから借りたハンカチを手で洗っていれば、優くんの顔が浮かんで、なぜだか涙が出てきて。
涙が一度出ると、ずっとしばらく止まらないし、止まったと思っても、また溢れてくるし。
だけど、洗面所で自分の顔を見てみると、昨日あれだけ泣いたにもかかわらず
意外にも目は腫れていなかった。
「良かった…。」
今日は1コマから授業の私は、そのまま手早く準備を済ませる。
そして、いつものように「いってきます」と言ってから、玄関の扉を開けた。

