キミが好きなのは俺


「…ごめんね、優くん。」



涙を流しきって、少し気持ちが落ち着いた私は、窓の外を見つめていた優くんに、声をかけた。




別に、気持ちに整理がついたとか、自分の気持ちの意味が分かったとか、そういうわけじゃない。


だから、まだ心の中からモヤッとした感情を拭い去ることもできないし、気持ちはスッキリしていない。




優くんは、机から腰を離して立ち、私の方へ戻りながら



「いや、俺こそごめんな。」


小さい声でそう言った。




そして、元いた場所に戻ると



「今日は…帰ろう。・・・帰れるか…?」




私のことを心配するように私の表情を探りながら、寂しそうな、元気のない声で、そう聞いてくれた。