キミが好きなのは俺


「こちらこそ、今日もご馳走になっちゃって、本当にありがとうございました。」


私も、お辞儀をしてお礼をした。




「いいえ。またお昼一緒に食べ…。」



ブーッ・・・ブーッ・・・ブーッ・・・ブーッ・・・



「あ、かずからだ。ごめん、陽菜ちゃん、もう行かなきゃ。また連絡するよ!」


健一さんが慌てていることに圧倒され、私はうんうんと首を縦に振って頷く。




そして、かずさんからの電話に催促されてしまった健一さんは

そのまま急いで正面門に向かって走って行った。





健一さんの走っている後ろ姿を眺め、かずさんと健一さんの関係を羨ましく思い

なんだか心が温かくなった。





それにしても、かずさんって、健一さん振り回すの好きだなぁ…。




私もかずさんには振り回されてる気がするけど。




そんなことを思いながら、私は図書館に向かうため歩き出そうとすると





ブーッ・・・ブーッ・・・





今度は私のスマホが振動した。