「もう1ヶ月か…」

カレンダーを見たあたしは呟いた。

修哉さんとの同居生活も残り1ヶ月になった。

――じゃあ、俺と結婚しない

政略結婚が嫌で家出して、お金もロクに持ちあわせていなくて路頭に迷いかけた時、修哉さんに助けられた。

訳を話したあたしに修哉さんは自分と結婚をすれば、両親はあきらめてくれるんじゃないかと言った。

見知らぬ人との結婚は…となったあたしに修哉さんは3ヶ月と言う期間で一緒に暮らして返事をすることを提案した。

今思うと、なかなかの同居生活の始まりだな…。

今月は約束の3ヶ月――つまり、同居生活が終わりを迎える時だ。

いい加減に、あたしも答えを出さなければ…。