仕事が早く終わったから早く帰れることになったのだろうか?

そう思いながら、
「お帰りなさーい…って、えっ!?」

玄関に顔を出して修哉さんを迎えたら、彼はあお向けに倒れていた。

「しゅ、修哉さん!?」

あたしは倒れている修哉さんに駆け寄った。

一体何があったんだ!?

「修哉さん、どうしたんですか?

何があったんですか?」

修哉さんの肩を揺すりながら、あたしは聞いた。

聞かれた修哉さんは気がついたと言うように、うっすらと目を開けてあたしを見た。

「ああ、ほのかちゃ…ゲホッゴホッ!」

苦しそうに咳をした修哉さんをあたしは見つめることしかできなかった。