この間2人で遊園地に行った時以来、あたしはこんな状態が続いていた。

例えるとするならば“夫婦”みたいなシチュエーションに、あたしはバカみたいに顔を赤らめている。

「ただ単に自分で家事をやるのが面倒くさくなったから、家にいるあたしに任せているんだって言うのにね」

呟いて何とか気を押さえようとするものの、遊園地の時から感じているこの思いは何なのだろうか?

まさか、何かの病気じゃないよね?

あんまりひどいようだったら病院に行くとするか…。


今日の晩ご飯はポトフにすることにした。

グツグツと煮えている鍋を見ていたら、
「ただいまー」

修哉さんが帰ってきた。

「お帰りなさい、修哉さん」

キッチンからあたしは声をかけた。