知りたくなった。

修哉さんのことを知りたくなった。

3ヶ月と言う短い期間のはずなのに、修哉さんのことを知りたくなった。

「――初めてだよ、こんな気持ち…」

誰かのことをこんなにも知りたいと思ったのは、修哉さんが初めてだった。

初めては好きな人がいいと思っていたのに…。

「これは…たぶん、気まぐれだ。

修哉さんは親切で、あたしと一緒に暮らして、そのうえ匿ってくれている訳だし…」

だけど、親切でお金のことも考えるのか…と、思っている自分もいる。

「もういいや、寝よう…」

あたしはあくびをすると、自分の部屋へと足を向かわせた。

夜更かしなんてめったにしないから眠くて仕方がない…。