あたしが修哉さんを見つめたら、修哉さんもあたしを見つめた。

「正体も明かして、真相も話して、改めて…と言うのはおかしいけれど」

修哉さんは言葉を切るように唇を閉じた。

あたしは彼の唇から出てくる言葉を今か今かと待っていた。

修哉さんの唇が開いて、
「――俺と結婚してくれませんか?」

音を発した。

大好きな修哉さんからプロポーズの言葉が聞けた。

プロポーズの答えは、あたしの中でもうすでに決まっている。

「――はい!」

首を縦に振ってうなずいたあたしに、修哉さんは微笑んだ。