そう言ったあたしに、
「えっ?」

修哉さんが聞き返した。

「例えどちらの結末になったとしても、結婚相手が修哉さんで嬉しかったです。

だって、結果的には修哉さんとずっと一緒にいられるんでしょう?」

「ほのかちゃん…君は、それで本当にいいのか?」

そう聞いてきた修哉さんに、
「いいも何も、あたしの気持ちは変わっていません。

修哉さんのことが好きです」

あたしは言った。

「ほのかちゃん…」

修哉さんははにかんだように笑うと、大きな手で包み込むようにあたしの手を繋いだ。